2日目の試合で9回にサヨナラ勝ちをして歓喜する共立ベンチ
福岡六大学野球春季リーグ戦第6週目が県営春日球場にて行われました。25日~27日、29日と4日間に渡る試合でした。対戦相手は、同じく優勝目前の九州産業大学と試合でした。
1日目は2-2と引き分けで、延長12回3時間15分ゲームと長い試合を行いました。
先発は大瀬良投手(スポ4年:長崎日大高校出身)。今週はエースナンバーの18を着て登録。主将番号の10番は、怪我から復帰した対馬選手(経済4年:駒大苫小牧高校出身)が着て試合に臨みました。
8回まで2-1と勝っていた九州共立大学は、まさかの9回裏、二死一・三塁であと1アウトというところで 二塁打を打たれてしまい、2-2と延長へ。延長戦、大瀬良と投げ合ったのは九産大エース左腕・浜田投手でした。両校エース同士、白熱した投球合戦となりました。
攻撃では点数に繋がる場面が何回かあったものの、牽制アウトやホームで刺されたりなどなかなか繋がりませんでした。
九共大|010|100|000|000|2
九産大|000|100|001|000|2
P.大瀬良ー対馬
前日完投した大瀬良投手を休ませ、中村義紀投手(スポ4年:長崎日大高校出身)が先発しました。相手の先発は、大瀬良と延長戦を投げ合ったエース左腕・浜田投手でした。
九産大に先制されるものの打線が援護し2-1と勝っていたが、3回表に二死満塁から中前適時安打により2点追加され2-3と逆転。中村投手は降板し、続いて登板したのは九工大戦で白星を挙げた岡本拓也投手(経済2年:北大津高校出身)。打たれ1点追加されたものなんとか抑えきりました。
負けていられない共立は、先頭打者を四球で出塁し、1番・新田選手(経済4年:浦添商業高校出身)が2球目をライト方向に三塁打を放ち1点、そして今季チーム1の打率の2番・橋本勇哉選手(経済2年:秀岳館高校出身)が中前適時安打により1点追加と4-4と追いつきました。この後、点を取られては取り返してとなり5-5と同点の状態が続きました。
7回からは岡本拓也投手に変わり、大瀬良投手(スポ4年:長崎日大高校出身)が登板。両校とも追加点を入れさせず、2回目の延長戦に突入しました。
試合の決め手となったのは10回裏。先頭打者の2番・橋本勇哉選手が2球目をセンター方向三塁打を放ち、サヨナラのチャンスを作りました。続いて3番・手銭選手(経済3年:秀岳館高校出身)が右前適時安打によりサヨナラ勝ち。秀岳館コンビが試合に終止符を打ちました。1勝を決めた共立は次戦で勝てば優勝決定するところまできました。
九産大|103|010|000|0 |5
九共大|112|001|000|1x|6
P.中村義紀、岡本拓、大瀬良ー対馬
勝てば優勝決定の大事な1戦。先発を務めたのは本格派右腕の狭間投手(経済4年:古賀竟成館高校出身)。1回裏に犠飛とソロ本塁打により2点先制されました。2回からは岡本拓也投手(経済2年:北大津高校出身)が登板し見事に九産打線を抑え、続いて大瀬良投手(スポ4年:長崎日大高校出身)も抑えました。
共立打線は九産投手に抑えられ、なかなか続かない状態でしたが、7回に7番・佐藤選手(経済4年:八幡高校出身)が右前安打を放ち1-2と1点差に追いつきました。そして8回に一死満塁と逆転のチャンス。しかし、九産投手が奮闘し抑えられてしまいました。
9回では三者凡退となり1-2と試合終了。この時点で優勝がなくなり全日本への出場権もなくなりました。優勝は8年ぶり13回目の福岡工業大学が優勝となりました。
整列時やベンチに帰ってきたとき、ほとんどの選手が涙していました。昨年冬から主将及びエースとしてチームをひっぱてきた大瀬良投手は、ベンチ前でしゃがみ涙を流していました。
九共大|000|000|100|1
九産大|200|000|00X|2
P.狭間、岡本拓、大瀬良ー対馬
2位をかけて九州産業大学4戦目へ。先発は岩本投手(経済1年:常葉菊川高校出身)が登板し7回3失点。続いて登板したのは大瀬良投手(スポ4年:長崎日大高校出身)、4戦連続登板となりました。
共立打線も負けていられず、内野ゴロとヒット、暴投で3点入り3-3と同点になり3回目の延長戦に入りました。
延長12回、先に動いたのは九産大。一死二塁で代打の藤原選手が中前二塁打を放ち、続く9番・矢野拓摩選手も右前安打に放ち3-5と勝ち越し。最後の攻撃は三者凡退で試合終了。2010年秋季リーグ戦以来の3位の成績となりました。
九産大|200|010|000|002|5
九共大|010|000|200|000|3
P.岩本、大瀬良ー対馬
タイトル獲得は、防御率1位で大瀬良投手(スポ4年:長崎日大高校出身)。ベストナイン三塁手として橋本勇哉選手(経済2年:秀岳館高校趣出身)の2名が獲得しました。
悔しい思いをし涙する大瀬良投手(スポ4年:長崎日大高校出身)
ベストナイン三塁手を獲得した橋本勇哉選手(経2年:秀岳館高校出身)
写真は、2日目で9回裏、三塁打でサヨナラチャンスを作りガッツポーズを決めた瞬間